Bondic®は子どもでも扱えますか。
Bondic®は肌にくっついて取れないなどの危険はありませんが、12~13歳からのご使用をお勧めします。
Bondic®は光が当たらない場所でも硬化しますか。
いいえ。Bondic®は特定の波長の光でのみ硬化します。LEDの光が届かないところで2つのものを接着する場合、光がBondic®に届くように、2つの材質のうち1つは半透明でなければなりません。
Bondic®で容器を密閉することはできますか(ひび、割れ目など)。
はい。Bondic®は、あらゆる材質の密閉に適しています。Bondic®は何層か重ねて塗布してください。1層目が割れ目や穴に入り込むようにしてください。その上に何層か重ねることで修復箇所がしっかりします。
Bondic®を塗布した箇所に後でBondic®を重ねることはできますか。
はい。硬化したBondic®に新たにBondic®を塗布しても問題はありません。いくらでも後で上塗りできます。
硬化後にBondic®を加工できますか(フライス、研磨、ニス)。
はい。Bondic®は硬化後に各種加工が可能です。Bondic®面を任意の形に加工し、下塗り後にニスや塗料を塗ることもできます。
Bondic®の使用温度範囲はどれぐらいですか。
Bondic®の仕様温度範囲は、-40℃から150℃です。この範囲外では好ましくない反応が起きるおそれがあります。
Bondic®で接合面の非常に狭い部品を接着することができますか。
はい。Bondic®はほぼどんな材質でも、小さな接合面で接着することができます。点のような小さな接合面でも押し付ける必要もありません(Bondic®ビデオ参照)。必要な安定性が得られるまで何層か塗り重ねてください。両方の接合面に小さな穴を空けたり、キズや切れ目を付けたりすると、安定性と剥離強度を高めることができます。穴や切れ目にBondic®が入り込むので、硬化後は強力なマジックテープのように密着します。自分の好きなように調整が可能です。
安定性を高めるため、Bondic®を塗布した後にシース(被覆)をかぶせることはできますか。
はい。層状にすることができる性質のため、上にシースなどをかぶせることができます。これにより、硬度や安定性を大幅に高めることができます。もちろん、被覆がなくても十分堅固で安定した接着ができます。
硬化する前にBondic®に色をつけることができますか。
はい。Bondic®液をアクリルのカラーパウダーで染色できます。つまようじの先にカラーパウダーを少しつけ、Bondic®1滴と混ぜます。パウダーの量により色の濃さが調整できます。染色した場合は硬化時間が長くなることがあります。また、各層は薄めにしてください。
滑らかな表面からBondic®をはがす方法を教えてください。
スクレーパーを使うことをお勧めします。横からBondic®を削るときれいに剥がれます。残った部分は普通の洗剤で簡単に取り除くことができます。
Bondic®を絶縁体として使えますか。
はい。Bondic®は低圧であれば絶縁体として使えます。ただし、はんだの代わりには使えません。高圧の場合は専門家に作業を依頼してください。
Bondic®は濡れた面や水中で使うことができますか。
はい。油などで汚れていなければ、表面の構造にもよりますが、濡れた面でも十分硬化して接着します。たとえば、水を入れた瓶の内側や水槽内にものを接着することができます。
屋外に置いておくとBondic®はどうなりますか。
Bondic®は硬化後は直射日光に耐性があります。環境条件により、多少黄みがかる場合もあります。
連動する部品をBondic®で接合することができますか。
はい。ただし、限界はあります。Bondic®は硬化後、ある程度柔軟性があります。実際に使用する前にまず試験をすることをお勧めします。
紫外線を当てたとき、化学的にはBondic®液にどんなことが起こっているのでしょうか。
Bondic®は液体分子または液状の「プリプラスチック」で、紫外線を当てると結合し、皆さんが日常よく目にする硬いプラスチックになります。分子は互いに引き合っていますが、液状のため分離しています。そこへ紫外線が当たると液体が分解され、分子は本来の特性にしたがって整列します。つまり、プラスチックになるわけです。通常、この反応は熱や射出成型で起こりますが、それを光で行っています。分子が整列する動きでBondic®内に一瞬熱が発生します。多めに塗布した場合、蒸気や煙が見えることがありますが、それらは発生した熱で蒸発したものです。
Bondic®は、ほかの接着剤やUV硬化型接着剤とはどう違うのでしょうか。
接着剤は原則として2つの壊れた部分をぴったり合わせて接着して1つにするものです。欠損した部分を復元したり、成形したりすることはできません。また接着剤は、空気に触れさせること、特にご質問のUV硬化型接着剤の場合は紫外線を当てることで硬化し、たいていは接着する部分に圧力をかける必要があります。Bondic®は接着特性がありますが、本質的に液状のプラスチックなので、接合するものをぴったり合わせる必要はありません。欠けた部分をいわば全くの無から作ることもできるので、接着剤とは別物です。
Bondic®で接着できる材質と接着できない材質の一覧表はありますか。
Bondic®は、従来の概念でいう接着剤ではありません。いわば持ち運びとフリーハンド加工のできる3Dプラスチックプリンタです。考え方が違います。表面の滑らかなものの接合もできますが、まったく新しいカテゴリー、新しいツール、新しいコンセプトの製品なのです。
Bondic®1本でどれだけ使用できますか。
お買い上げの製品が4g入りの場合、1mlあたり約20滴で80回分ですが、使い方により異なります。iPhoneケーブルなら数十本、小型機器なら数十個修復できるほか、1~2本で数千ドル分の節約も使い方次第で可能です。
硬化する前ならBondic®をふき取ることはできますか。
はい。吸収性のない材質であれば、ふき取ることができます。有機溶剤を使うと簡単に取れます。
LEDの耐用年数はどれくらいですか。電池だけを替えるのではなく、全体を交換しなければならないのはどうしてですか。
電池の寿命は、ガレージのドア開閉器や懐中電灯の電池とほぼ同じです。LEDライトは延べ約8時間点灯できますが、1回の使用時間はたった4秒です。自動生産しているため電池交換できるようにするのはむずかしい状況です。
電子回路基板のはんだとして使えますか。Bondic®は導電性プラスチックですか。
BONDICは、はんだの代わりとしてはご使用いただけません。ただし、低圧(24V以下)、低アンペア(1A以下)の回路であれば導線を固定する道具(絶縁体)としてお使いいただけます。Bondic®は用途の広いプラスチックですが、プラスチックには何千という種類があり、電子機器専用のものもあります。
表面が滑らかな場合、まるごと剥がれたり、簡単に削り取れたりするようですが、表面が粗い場合はどうですか。
表面は粗いほうが望ましいです。Bondic®は接着剤ではありません。接着特性はありますが、粘性でくっつくわけではないので、表面が滑らかな場合、接着するために大きな表面張力が必要になります。割れ目などにBondic®液が入り込むと、強く密着することができます。
この製品のODDYテストをしたことがありますか。
重要な問題ですね。いいえ、ODDYテストをしたことはありません。ご存じない方のために説明しますと、ODDYテストは、大英博物館の保存科学部長アンドリュー・オディ氏が、芸術品の周囲で用いる物質の安全性を試験するために考案したものです。
Bondic®は異種物質同士を接着することができますか。特に高衝撃ポリスチレンと紙やすりはどうですか。
紙やすりにはよくつきます。ポリスチレンの表面を粗くすればBondic®がしっかり密着します。LEDの 紫外線は両方にあてます。
PVC管、ケブラーにはどうですか。
Bondic®は、正しい方法で使用すれば、PVC管、ケブラーによくつきます。Bondic®でしっかり密閉または接着するには、接着面の状態が重要です。十分な強度をもたせるため、接着するものの周りにリング状に塗布します。
吸着した水分子を取り除くためのアセトンが表面にあると、シアノアクリレートのように、硬化がしにくくなりますか。つまり、水を吸着した表面が硬化に影響するかどうかです。
いいえ。硬化は100%紫外線によります。水の分子がある場合、その分子の周りで硬化します。
油分を取り除くための溶剤で接着に影響しないお勧めのものはありますか。
100円ショップで売っているようなアルコールティッシュで十分です。ただし、接着に不安があるとしたらLEDが弱くなっているためかもしれません。
どの波長で硬化しますか。
せっかくお聞きいただきましたが、シェフの秘伝レシピと同じように企業秘密です。
硬化後は0℃から100℃の熱応力に何サイクルも耐えられますか。
はい。使用範囲内と思われます。Bondic®が月旅行に使われるようになるかわかりませんが、問題は変化率です。Bondic®はプラスチックなので、ほかのタイプのプラスチックと同じで、時とともに壊れやすくなります。
この製品は現在、工業や製造に応用されていますか。
工業・製造に使われていますが、内部に使われているので外から見てわかるものはありません。
どのビデオにも出てくる長いオレンジ色のアプリケータ、クリーニング用のクロス、やすりがキットに入っていませんでした。なぜですか。
ビデオはBondic®キット、スターター、プロ、エキスパートなどいろいろなタイプのものが何百とあります。購入されたのはスターターキットで、ご覧になったビデオは別のタイプのものだったのではないでしょうか。
Bondic®はどこの国のものですか。米国で作っているのですか。
はい。Bondic®液は米国で生産しています。部品はいろいろな国で作られていますが、国により違います。なるべく現地生産を心がけています。
電子ピアノのハンマーの割れの修理にBondic®を使うことはできますか。
欠損したプラスチック部品を復元して別のプラスチックに接合する場合は、接着面は粗くしてBondic®が割れ目などに入り込み、表面積が増えるようにしてください。
Bondic®は食品に触れた場合、人体に有害ではありませんか。沸騰したお湯に触れても大丈夫ですか。
いいえ。Bondic®はFDAに認可された食品用プラスチックではありません。
手押し車のプラスチックバケットの割れの修復にBondic®を使うことはできますか。
はい。ただし、接着面を粗くし、両面に塗布するようにしてください。
裂けたポリエチレンの防水シートの修復や、2枚の防水シートの接合に、Bondic®を使用することはできますか。
いいえ。専用の接着剤を使うことをお勧めします。Bondic®は接着剤ではありません。
古い白鑞製のスプーンを持っているのですが、さじ部分の近くが破損しています。Bondic®で修理できますか。
両面に塗布すればBondic®でもできるかもしれませんが、その部分がプラスチックの塊になってしまいます。その種の金属の修理用にもっと良い方法がほかにあるかもしれません。
シュリンクチューブや12V用のビニールテープの代わりに使えますか。
電流が1A以下であれば、十分な厚みを持たせれば問題ないと思います。防水のおもちゃや車いすの電子機器などに多く使われていますが、すべて低ボルト、低アンペアの場合です。
加工可能な硬度という場合、光の照射時間を短めにして部分的に硬化させるということでしょうか。接着強度に問題はないのでしょうか。
薄く塗布して100%硬化させてから次の塗布を行うというのが理想です。100%硬化させないとしっかり接着しません。
皮膚や爪にBondic®は使用できますか。
いいえ。あくまでもBONDICは一般用途用であり、医療品等、食品・衛生に関わるものにはご使用いただけません。(食品衛生法に適合しておりません。)また、硬化する際化学反応で熱を発する為、やけどのおそれがあります。
歯の治療や入れ歯にBondic®は使用できますか。
いいえ。BONDICは歯科用素材から誕生しましたが、一般接着用途として開発しており、医療品として認可を得ていません。また、食品衛生法にも適合しておりません。
硬化後、少しべたつきますが大丈夫ですか。
硬化直後は少しべたつきが残りますが、数日経過するとうすれてきます。一般的なものだとエタノールでふくとべたつきがすぐに取れます。十分に硬化させる為には、1mmずつ塗布→硬化を繰り返します。一度に厚く盛り過ぎると硬化に時間がかかり、べたつきが残る場合があります。UV LEDライトの照度が落ちている可能性もあります。